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機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上) (角川コミックス・エース 189-1)機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上) (角川コミックス・エース 189-1)
(2007/09/26)
福井 晴敏

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興味ある人には楽しみな、そうでない人にはどうでもよいと思われる、ガンダムの新シリーズ
アニメ映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から3年後です。

ガンダムと銘打ってあるため、以前のガンダムを思い出すようなシーンや懐かしい登場人物が出てくるなど、知っている人にはわかるサービスカットが随所にちりばめられており、この辺は好みの分かれるところではあります。

宇宙世紀誕生や一年戦争の発端に関わる「ラプラスの箱探索」を軸にストーリーは進みますが、当然のごとく、箱の謎を最後まで引っ張ったせいか、これについても「がっかり」や「深い」など、賛否両論に分かれていることでしょう。

また、こだわる方には「年表的」なつながりにおいて整合性が取れないといった意見もあるでしょう。

個人的には、旧作の懐かしい登場人物がいやみのない程度に出て、作者なりのニュータイプ(人類)の可能性を示したというところで、ガンダム素材で描かれた作品としては良作だと思います。

現実の戦争の悲惨さを少しでもちりばめようと努力しているようにも感じましたが、このあたりは、実際に戦争を経験していない多数の日本人にはこの程度のイメージ力しかないのだろうと思わざるを得ません。
これについては、作者の他の作品を読んでいないので多角的に評価したわけではありませんが。。。

ただ、これだけマーケットの広がったガンダム素材を、しかも逆襲のシャアから三年後という難しい時代設定でよく描けたものだ、と、作者の力量を評価すべきでしょう。

ネタバレも含めて話をするならば
ラプラスの箱については、たかが憲章にどれほどの重みがあるのかといった気分から、がっかりしたという意見が出そうです。
しかし、自分なりに箱の中身を想像しながら読み進めていましたが、「やはり」と納得しながらも「そういう方向付けをしたのか」と、よく思い切ったなと思いはするも、がっかりするような内容ではありませんでした。

新世紀の始まりに、憲章の中の一つとして示される重みがどれ程のものであるかは、今の世界の枠組みが、いったい何で決まっており、その枠組みを決めるものすら何物であるのかを考えることができる方なら、イメージできるのではないでしょうか。仕事柄、皮膚感覚でわかる方もいらっしゃるでしょう。

今後、ガンダムUCを正当なガンダムストーリーとして扱ってゆくのなら、この中身は今後作られるガンダム話に大変な方向性(足かせ)をつけたものとなるのです。
まあ、現実の話ではありませんし、肥大マーケットの世界なので、今後どこまでUCの結末に重きを置いてゆくのか知りませんが、そういった意味でも今後の正当?と冠するガンダムへの影響大なお話です。

そんな穿った読み方もできてしまう、大人のガンダムでした。

「虹にはたどり着けないから、一歩踏み出しても結局何も変わらない」、のか
「たどり着けなくても、虹のかなたに向かって一歩踏み出すことに意味がある」のか

FC2blog テーマ:こんな本を読んだ - ジャンル:本・雑誌

【2010/03/16 06:03】 | 小説 トラックバック(0) |
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